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佐々木龍彦 モールカップ モール平皿
先月のことですが、金子由香利さんのリサイタルへ行ってきました。
30年間、毎年続けてきたツアーも、今回でファイナルだそうです。
私も6年前から、秋の恒例行事のように出かけていたので、終わりと聞くと、やはり淋しいです。

ところでこのリサイタル、マンネリもいいところでした。
曲目が入れ替わるだけで、あとは毎年、同じような内容。
でもこれが不思議と飽きないんです。次の年も、やっぱりまた来てしまう。

そもそもシャンソンって、惚れた腫れたの、死ぬの殺すのといった、痴情に溺れた内容の歌が多い。
なので、歌い手もそれっぽい人のほうが説得力があるのですけど、金子さんに限っては、「ヨゴレ度」がゼロ。
何を歌っても品が良く、どこか冷めたような感じ。
でもだからといって退屈というわけではなく、じわじわ沁みてくるのです。

そして植田いつ子さんによる衣装も、これまた毎年似たようなドレス。
必ず黒か白の無地でしたが、ドレープがおそろしいほどに優雅で美しいんですね。
遠く離れた客席まで、その生地の贅沢さや、縫製の技術の高さが伝わってくるのです。


さて、なぜそんなことを思い出したかというと、このガラスのせい。
佐々木さんのモールカップとモール平皿、再入荷です。
佐々木龍彦 モールカップ モール平皿_b0142663_1633280.jpg
【佐々木龍彦 モールカップ ¥2940 径9cm×高さ7.5cm】
【佐々木龍彦 モール平皿 ¥2940 径14.5cm×高さ2.5cm】

何度見ても美しいと思えるカップとプレート。見飽きるということが全くありません
明るい昼に見るのもいいですが、モールの影が一層美しくなる、夜の姿がまたいい。

くどさの抜けた、さらりとした品の良さは、金子さんの歌や、植田さんのドレスに通じるものがあるように思います。
確かな技術がなくては、決して作り出すことの出来ない世界でしょう。

なーんてエラそなこと言ってる私自身に品が備わっていないことは、重々承知の助でありまして。
とりあえず、カジュアルに鼻をほじるクセから改めようと思います。はい。


※明日、12日(土)はおやすみをいただきます
増渕さんの作品のオーダー受付は、13日(日)24:00までです


12月の店休日
8日(火) 12日(土) 18日(金) 21日(月) 30日(水) 31日(木)
by chidori-blog | 2009-12-11 21:49