増渕篤宥展、あさってまで
今日は、増渕さんのお母様がいらしてくださいました。
お会いするのは二年ぶりです。
増渕さんのご実家は、「向山窯」という、笠間の大きな窯元です。
3月の地震では、工房の屋根が落ちるほどの、大きな被害に遭われたそうです。
話がそのことに及ぶと、お母様はこうおっしゃいました。
「屋根が落ちても、ろくろの腕が落ちるわけではありませんから。腕さえあれば、何とでもなりますから」
相変わらず格好いいお母様です。
実は二年前も、「夜も寝ないでろくろ挽くのが陶工ですから」という言葉を聞いて、
私はすっかりシビレてしまったのでした。
現在は個人作家として活躍されている増渕さんですが、そのベースにあるものはやはり、
修行時代から「陶工」として培ってきた、「ろくろの腕」ではないでしょうか。
会期は残り2日。
精巧緻密な彫り模様と合わせて、ろくろの巧みさにもご注目いただけたらと思います。
淡萌黄(うすもえぎ)色をした、清楚でかろやかな湯呑みです。
少しずつ貫入に茶渋が入っていくことで、さらに深みのある表情へと変化していきます。
増渕篤宥展
2011.11.19(土)~11.27(日)会期中無休
12:00~19:00 ※最終日は17:00まで
作家在廊日 19日(土) 20日(日)
◆11月の店休日
7(月) 12日(土) 14日(月) 18日(金) 28日(月) 29日(火) 30日(水)
営業時間 12:00~18:00
◆11月のオンラインショップ更新日
29日(火)
by chidori-blog
| 2011-11-25 20:19