十場天伸 スリップウェア楕円皿
十場さんは1981年生まれ。
高校の選択授業で陶芸と出会い、すっかり夢中になってしまったのだとか。
授業で陶芸があるということに驚きますが、十場さんが高校生活を送ったのは島根県。
陶芸家・河井寛次郎の出身地であり、また民藝運動が盛んだったところです。
民藝とは、一言でいえば「民衆的工芸」のこと。
名もない職人達が、実用のために作った、伝統的な工芸品のことです。
それらはもちろん美術品ではありませんが、大正の時代に、
「でもなんか、健康的な美しさがあるよね?」と言い出したのが、稀代の目利きとして知られる柳宗悦。
昨日ご紹介した、丸善でスリップウェアが載った洋書を見つけた人です。
そしてその考えに賛同する河井寛次郎ら陶芸家、芸術家達も加わって、民藝運動が起こります。
新しい美の価値観である「用の美」を提唱し、日本各地に伝わる手仕事の文化を守ろうとするのです。
また逆に彼らも、民藝からインスピレーションを得、自らの芸術性を高めていきます。
そんな一流芸術家と職人との交流の中から、「イギリス版民藝」とも言えるスリップウェアが、
日本の各地でも作られるようになったのでした。
スリップウェアのいいところは、余白など考えず、どっさり、ばさっと山盛りしてもサマになるところ。
こちらの楕円皿、大量の野菜いためなんかも、意外とよく合います。
もちろん、パスタ、カレーにもおすすめ。
残りものを盛り合わせて、「ワンプレートランチ」なんてのも得意です。
※あす、13日(木)は休みです
◆1月の店休日
1日(土)~6日(木) 13日(木) 19日(水) 25日(火) 26日(水)
営業時間 12:00~18:00
◇1月のオンラインショップ更新日
25日(火)
◆2月の店休日
1日(火) 7日(月) 15日(火) 19日(土) 24日(木) 25日(金)
営業時間 12:00~18:00
◇2月のオンラインショップ更新日
24日(木)
by chidori-blog
| 2011-01-12 18:12