増田勉 樫灰釉偏壺徳利
「おいババァ。おでんの中じゃあ、何のタネが好きだい?」
と、昨日の朝のラジオで、毒蝮三太夫さんがご婦人方に聞いていました。
マイクを向けられた多くの方が「ちくわぶ!」と答えていて、私はそのことに少なからず驚きました。
ちくわぶって、そんなに人気者だったんだ・・・
ご存じない方のために説明をしますと、ちくわぶとは、
「ちくわにそっくりな姿をしているくせに、その正体はただの小麦粉の固まり」という、
全くもって意味不明な、しかし関東ではおでん種としてメジャーな存在なのであります。
その味をしいてたとえるならば、「品のない生麩」といったところでありましょうか。
私が最初に食べた「おでんのちくわぶ」は、学生の頃に住んでいたアパートの大家さんが作ったものでした。
ただでさえ関東風の真っ黒な出汁におそれおののいているところに、
てっきりちくわと思い込んで嚙みしめたそれが、グニュッと潰れたときの恐怖といったら。
しかしせっかくごちそうしてくれた大家のあばあちゃんの手前、吐き出すわけにもいかず、
味のないぐにゃぐにゃした不気味な物体を、やっとのことで飲み下したのでした。
その後もちくわぶの美味しさが全くわからないままこの歳まで過ごしてきたわけですが、
ババァのみなさん(あくまで毒蝮さんがそう言った)がそこまで美味しいとおっしゃるなら、
久しぶりにひとつ食べてみたいなと。
そんなわけで今度の土曜日あたり、ちくわぶ入りのおでんを作ろうかと思っております。
おいしく出来るかな?
【田宮亜紀 焼〆ぐい呑み ¥5250 径7.3cm×高さ4.8cm】
おでんといったら、やっぱり日本酒。
それもとっくりで、ちびちびやりたいですね。
ぐい呑みかぶせてみたら、なんかちょっとかわいい。。。
◆2月の店休日
9日(木) 17日(金) 18日(土) 23日(木) 28日(火) 29日(水)
営業時間 12:00~18:00
◆2月のオンラインショップ更新日
28日(火)
by chidori-blog
| 2012-02-02 18:09